染付古便器の粋-青と白、もてなしの装い  セット便器

博物館・美術館・ギャラリー
01 /16 2017
2016/12/28(水)~2017/1/9(月・祝)ということで、このブログがアップされているころには、残念ながらもう終わってしまっているんですけども、渋谷のBunkamura Galleryで 染付古便器の粋-青と白、もてなしの装い をやっていました。
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焼物の陶芸技法で白地に青い文様をつくる染付は中国では「青花」、英語では「BIue-and-Whitejと呼ばれ、日本のみならずイスラム、ヨーロッパ、アジアなどの多くの国々で古くからありました。 それを「ご不浄」、すなわち、「きたねー」と呼ばわりされる(くさいから)鼻つまみ者の便所野中で、「ご不浄」の原因である汚物を一身に受けているけなげな便器を、こともあろうに染付にすることで見た目に美しくビューティフルに飾っているというのですから、これはたまげたことったらありゃしない。

例えばこれ。「染付竹に雀図」の大小便器。瀬戸/陶器製/明治時代後期。 INAXライブミュージアム
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トイレに入ってこんな便器だったら、「これは、そういう美術品で、これで用をたしたらまずいよな」と思うんじゃないか?!
優勝カップで飲み物を飲んだりしないのと同じで。

このような「染付古便器」は、明治24年(1891)の濃尾地震からの復興をきっかけとして、それまでの木製便器から陶器の便器に変わっていくなかで登場したもののようです。

ということで、震えるほどに美しい、ふつくしい染付古便器を見ていきましょう。

大便器と小便器で同じ文様を入れた「セット便器」。便器を室内装飾品とみなしてトイレ内空間をトータルにコーディネートしたわけです。「染付竹に雀図」もこの一つです。
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そうそう、便器の文様としては、牡丹、梅、桜、朝顔、菊、竹、鉄線、黄蜀葵(とろろあおい)、松、雀、鶴、雁、雉、唐獅子、波、蝶…とあります。

染付花鳥図(菖蒲に雀) 瀬戸/陶器製/明治時代後期 千羽他何之(せんばたかし、古流松應会家元・古便器蒐集家)コレクション
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木桶の前部を切り取った形で、向こうが高いから「向高(むこたか)」と呼ばれる形の小便器。「たが」のぶぶんがちゃんと装飾として残されています。
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染付牡丹に唐獅子図 瀬戸/磁器製/明治時代後期 千羽他何之コレクション
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染付花鳥図(白木蓮に鵯) 瀬戸/陶器製/明治時代後期 INAXライブミュージアム蔵
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#染付古便器
#古便器
#BIue and white
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